名称:エックスアホウドリ
特徴:
もともとアホウドリは飛び立つのが苦手な鳥であるのだが、このエックスアホウドリは先進的な知恵でもってそれを解決した種である。
海辺の岸壁に住むエックスアホウドリは、すでに飛行している他のエックスアホウドリに飛び乗り、そのままくっついて飛ぶのである。
その姿は4つの翼があたかもエックスの字を表しているようでこの名が付いた。このエックス状態のアホウドリは、
通常の1.5倍の速度と航続距離を発揮するという。しかしエックスアホウドリの知恵には欠陥がある。
他の個体が飛んでいないと、エックス状態にはなれないのだ。
正面から見たエックスアホウドリ。たしかにX字翼に見える
名称:ヒガタフラミンゴ
特徴:
干潟に住むフラミンゴ。遠浅の砂地に潜り、通りがかるカニやハゼを捕食する。大抵30羽ほどの群れを形成し、美しい姿を見せる。
断面図。体を水平にし、獲物を待つ。特に移動能力は必要ない様子
名称:ヒャクメミミズク
特徴:
全身に瞬く無数の眼。しかしそれは妖怪などではない。たくさんの雛鳥を連れたヒャクメミミズクだ。
ヒャクメミミズクは孵化した雛を体中に捕まらせ、巣を特定せずに生活する。
ネコなど夜行性動物の目は発光するものだがこのヒャクメミミズクも例外ではない。
雛を体中に備えた彼を暗闇で見たものは例外なく背筋が凍るという。なぜなら暗闇に無数の眼が浮かび上がっているのだから。
暗闇に光る無数の眼に背筋が凍りつきそうだ
名称:ラーメンガン
特徴:
どこの町にもラーメン屋の一軒や二軒はある。日本にとってラーメンは極めてありふれた食べ物なのだ。
そのラーメンを主食とする鳥がラーメンガンである。
ラーメンガンは渡り鳥で、寒い時期には九州熊本のとんこつラーメン、
暑くなるに従って博多ラーメン、尾道ラーメン、和歌山ラーメン、富山ブラックラーメン、東京のしょうゆラーメン、
喜多方ラーメンと北上し、夏の暑い盛りには札幌の塩バターラーメンに到達する。
最近の研究ではつけ麺や冷やし中華を食べる個体も確認されているという。
今年もラーメンを求め日本全国を渡る
名称:リュウグウノツカイペンギン
特徴:
極めて長い胴体をもったペンギン。その強靭な肺で、水深300mほどまで潜ることができる。
また、潜水時間も驚異的で一回の潜水時間は平均16時間といわれている。
海中ではその驚異的な能力と遊泳する姿の美しさから、海の神秘を感じさせてくれるが、何事にも舞台裏は付き物である。
陸上にあがり、立ち上がったその姿は動きが鈍く、腹がたるみ、蛇腹状となっている。
陸上のリュウグウノツカイペンギン。腹がたるみ蛇腹状だ
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