名称:オオラッコモドキ
特徴:
体長が4メートルを越す大型の齧歯類(げっし類)。
ネコ目(食肉目)イタチ科 カワウソ亜目のラッコに良く似ているが体の大きさと尻尾の形状がラッコとは著しく異なる。
オオラッコモドキの尻尾はヘビのような形状をしており、
水辺付近に潜り尻尾だけを岸に乗せくねらせることで近づいてきたイノシシを捕食する。
水上生活を始めたネズミの一種が体重を支える必要がない水上生活により適応し、大型化が進んだものと思われる。
記録に残る最大のものとしては体長6メートルを超えるものが見つかっている。
名称:ジャイアントオオミジンコ
特徴:
極端に富栄養化した水質を好む、大型のミジンコ。
固体同士が合体し、より大きな固体になるという特殊な生態を持ち、
プランクトンとしては他に類を見ない大きさまで肥大化する。
また他の生物が死滅するような、過度の酸欠状態も凌げるタフネスさを持ち併せ、
赤潮発生後などには一時的に活動域を大きく広げる。
その代わり飢餓状態には弱く、周囲の栄養を消費し尽くした後は、一斉に餓え死ぬという脆さも併せ持っている。
水質の浄化に役立つとの理由から飼育しており、展示も行っている。
繁殖のし易さもあり、一部は他の動物のエサにも用いられている。
ちなみに佃煮にすると美味である。
名称:シュリケンクラゲ
特徴:
深海に生息する、雪の結晶を思わせる美しい姿をしたクラゲ。
見た目の優美さからは想像し難いが、触手をブレード状に硬化させ、
文字通り手裏剣のように回転しながら獲物に襲い掛かるという、獰猛な習性を持つ。
その戦闘能力は高く、集団で襲われればダイオウイカですら犠牲になるようで、
切り刻まれたイカ足に群がる姿が目撃された例も存在する。
また回り始めた時は警戒している信号なので、速やかにその場から離れなければ危険である。
潜水艇「かなづち12800」のロボットカメラが襲われて大破させられた“事件”は記憶に新しい。
そのため飼育にあたってはワイヤーで編まれた強化手袋を使用している。
塩漬けにして食用加工もされているが、硬い部分を取り除く手間が要るために流通は少量に止まっている。
名称:ミズフクロウ
特徴:
完全に水中生活に適応したフクロウの一種。ユーラシア大陸北部の森林の中にある湖などに生息する。
全長1.2メートル。水中に棲息し、足には水かきがついており翼を使って高速で泳ぐことができる。
翼は水中を泳ぐのに完全に適応しており、空を飛ぶことはできない。空を飛んでいた時の習性で水中生活に適用した現在でも夜行性である。
首が長くなっており、頭部をしなやかに動かして水中の小魚をすばやく捕食する。(図:水中を高速で泳ぎ、首をくねらして魚を獲ろうとするミズフクロウ)
地上に棲むフクロウとの交雑が可能で、習性としても水面に浮かぶミズフクロウが空中のフクロウと交尾をする姿が目撃されている。
この交尾によって生まれたフクロウは例外なくミズフクロウとなることが知られている。
近年、生息地である湖沼の水質汚濁のため数が激減している。
地上に棲むフクロウとも交雑が可能だ
名称:ミツユビテナガジュゴン
特徴:
人間の腕に酷似した前足を持つジュゴン。
但し指の数は3 本で、長く厚みのある爪を持つなど相違点はある。
器用な手先を用い、海底からウニやアワビを採って主食としている。
長い手は海底にある、これらの好物を取るために進化したものと見る説が有力である。
海藻よりも栄養価の高い餌を多く摂取する傾向にある為、体型はずんぐりとした個体が多い。
非常に握力が強く、1t近くはあるのではないかと見られている。
そのため、採った貝やウニの殻などは簡単に握り潰してしまう。
平泳ぎを髣髴とさせる泳ぎ方をするため、スピードは野生動物にしては遅いが、
天敵のシャチなどに襲われた際は、強靭な指の力を活かしたつねりで撃退している。
また繁殖期には雄の個体同士による壮絶な張り手合戦が、よく目撃される。
知能は高く、園内の個体「タケシ(雄・19歳)」はジャンケンの芸が人気となっている。
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