名称:エレキキリギリス
特徴:エレキキリギリスは腹部に発電器官を持っており、これによって様々な能力を発揮することができる。
能力その1:発電による発熱で、自身の動作を活発化
本来昆虫は気温によって活発さが左右されるが、エレキキリギリスは自身で発電した電圧をコントロールすることで発熱し、摂氏0度でも行動ができる。
能力その2:電気による捕食
キリギリスは雑食で、他の昆虫などを捉えて食べることもある。エレキキリギリスは相手を感電させて捕食することもあるという。
能力その3:電気による音色の変化
キリギリスは羽根を擦り合わせて鳴くことが知られているが、エレキキリギリスはこれをエレキギターのように電気信号に変え、植物の葉などに伝達して音を発する。さらにエフェクトをかけるなど、多彩な音を鳴らすことができるという。
冬でも自己発電で体温を維持。越冬が可能だ
名称:チェックメイトカブトムシ
特徴:
非常に社会性の高い甲虫類で高度な戦術をもったカブトムシ。
同族に「キング」「クイーン」「ビショップ」「ナイト」「ルーク」「ポーン」
6つの形状異種が存在し群れをなして行動する。
11世紀トルコにおいては軍事研究家ポツマンによってその生態を徹底的に調査され、
その高度な戦術を「序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は機械のように」と形容している。
「キング」形状のカブトムシはリーダー格。頭部の触覚をすり合わせることで特殊な臭いを発生させ、
他形状のカブトムシの行動を指揮している。
なお、「キング」が倒されてしまうと他種のカブトムシはおとなしく引き下がってしまう。
名称:テレビグモ
特徴:
テレビ番組を受信することが出来るクモ。
クモの張る網の形には様々なものがあるが、
代表的クモのそれは中央から放射上に引かれた糸に同心円状に糸が張られた「円網」。
しかし、テレビグモのそれは「アナログ放送網」と分類される。
「アナログ放送網」はテレビグモの前肢で大気中に飛び交う電波の中からテレビ局が発する電波を受信、
網に微弱な電流を流し込むことによってテレビ番組を映し出すことができる。網には粘液が付着しており、
地表を歩く昆虫をテレビで引き寄せ、捕らえることが出来る。
ただし、受信できる電波は体の構造上「アナログ放送」のみとなっており、
2011年のアナログ放送終了に伴う絶滅が危惧されている。
名称:ネオンゴミムシ
特徴:
体中に奇抜な発光する部位を持つコガネムシの変異種。
幼生の頃は丸みを帯び、素朴な風合いを持った外観なのだが、
成虫への変態過程で強い精神的ショックや挫折を経験するとこの奇抜な外観へと変貌する。
(※正常に成長した場合は気品あるコガネムシのような外観になる。)
正常に変態した固体と違い空を飛ぶことが出来ず、地面を這って捕食行動。
劣等感が強く、正常な固体に対して力を誇示しようと体中を光らせ威嚇する。夜行性。
主に日本の都市部において棲息。ただ、都市部において誕生した固体がネオンゴミムシに変態しやすいというわけではなく、
ネオンゴミムシに変態した固体が都市部に集合しやすいと報告されている。(2007.ヨルーノ・ハン・カガイ誌より)
ポーランドの学会誌では正常な固体との棲み分けの実態を報告している。
奇抜なネオンサインで威嚇する
変態しなかったネオンゴミムシ。気品を感じる
名称:ハミガキコムシ
特徴:
ハミガキコムシはハッカ、ペパーミントなどに含まれるメントール成分を食物としている。本来はとても小さな昆虫で、人間の平素の生活では気づくことはほとんどない。しかし、極まれにこの昆虫はメントールの香りに誘われ、歯磨き粉のチューブの中に入ることがある。エサであるメントールを食べまくりのハミガキコムシは肥大化し、写真のようになるのである。
しかし心配は要らない。ハミガキコムシが歯磨き粉のチューブに入る確率は宝くじで4等をとるくらいであるし、ほとんどの場合、人間はそれと気づかずにハミガキコムシ入りの歯磨き粉チューブを使い切って捨ててしまうだろう。なにより、ハミガキコムシは食べても無害だから心配は要らない。
名称:磁力ホタル
特徴:
磁力ホタルは微量ながら磁力を持っており、個体によってS極の強いものとN極の強いものがいる(!)。
S極のホタルは腹部が青く光り、N極のホタルは赤く光る。自然の摂理としてS極、N極のホタルは引かれ合うのだが、これは必ずしもオスとメス、というわけではない。往々にしてオス同士、メス同士が引かれあったり、オスとメスが反発しあったりするのだ。
この奇妙な能力は近しい遺伝子との交配を避けるためだという説があるが、定かではない。しかし彼らの「伴侶を見つける」といういわばドラマチックな部分が、抗えない磁力に左右されていることは間違いない。
夜の磁力ホタル。青がS極、赤がN極だ
名称:落ち武者カブトムシ
特徴:
脱皮する事でカブトを脱ぎ捨て身軽になることのできるカブトムシ。
カブトムシ同士の生存競争においては弱者であり、離れ里に住む。離れ里へ定住するまでの逃亡過程で、
不要な頭部の甲殻を脱ぎ捨てられるよう進化したと考えられる。離れ里は日本各地に存在。
落ち武者カブトムシ同士が寄り添って平和に棲息している。
カブトをかぶった状態
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